防災の日

防災の日:「助け合い」確かめ…各地で訓練
(毎日)

孤立した地域の住民救助や、繁華街被災への対応−−。「防災の日」の1日、各地で行われた防災訓練は、最近の地震で起きた被害や地域の特徴に対応した実践的な内容で展開された。岩手・宮城内陸地震や岩手北部地震など大きな地震が相次いでいるだけに、参加者は「その日」に備え、真剣な表情で訓練に取り組んだ。

 ◇神奈川
 神奈川県横須賀市で実施された南関東8都県市の合同防災訓練は午前10時半、「緊急地震速報」を合図に始まった。外国人の避難も想定し、通訳ボランティアも含む地元自治会の参加者ら約300人が避難を開始。消火活動や負傷者の応急処置も体験した。日本語が通じにくい外国人は高齢者や障害者と同様、災害時には支援が必要とされるからだ。

 「地震で岸壁が崩落し海に人が転落した」との想定や、会場の沖合にある猿島を土砂崩れによる孤立地域と想定した訓練も実施。第三管区海上保安本部や海上自衛隊のヘリが上空から状況を確認し、被災者をつり上げて救助するなどした。

 ◇静岡
 東海地震の発生が懸念される静岡県では、市街地の被害を想定した大規模な訓練が初めて展開された。

 メーン会場の静岡市葵区では、「呉服町通り」など繁華街の一部の道路を車両通行止めにし、7階建てビルの屋上から逃げ遅れた人をはしご車で救出。運転者が逃げて放置された自動車の撤去や、横転した車に閉じこめられた人の救出訓練も実施した。訓練を全校生徒で見学した市立城内中の3年、大村瑞樹さん(15)は「人を助ける時は、声をかけ合ってコミュニケーションを取ることが大事だと分かった」と話した。

 ◇宮城
 岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた宮城県では、美里町の6会場で訓練が行われ、約2500人が参加した。同地震で最大の被害が出た栗原市は10月に独自の訓練を予定していたが、復旧作業などのため中止。この日の訓練に参加した佐藤勇市長は「なかなか訓練のようにはいかなかったなあ、と複雑な思いがよぎる。災害で最も重要なのは地域の助け合い。市民や地域ぐるみで、もっともっと訓練することが必要だと感じた」と話した。


theme : 地震・天災・自然災害
genre : ニュース

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