深浦加奈子さん死去
(中日スポーツ)
テレビドラマなどで印象的な脇役として活躍した女優の深浦加奈子(ふかうら・かなこ)さんが25日午後10時57分、S状結腸がんのため東京都港区の病院で死去した。48歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日、お別れの会を開く。喪主は父栄助(えいすけ)氏。
都立日比谷高校、明治大学文学部演劇学科卒業。大学在籍中に劇団「第三エロチカ」旗揚げに加わり、看板女優として活躍。1989年に退団後はTBS系「スウィートホーム」、日本テレビ系「家なき子」、フジテレビ系「ナースのお仕事」などテレビドラマで注目を集めた。
商業演劇の舞台に立つこともあり、2002年「おかしな二人」(東京・パルコ劇場)の男編では広岡由里子と個性的な姉妹役、女編では主役2人のアクの強い友人役を演じてコメディー作品のスパイスとなり、独特の色気も放っていた。
5年ほど前にがんが見つかり、治療のかたわら女優を続けていたが、今月4日に入院した。今年2月には東京・下北沢の駅前劇場で舞台「新しい橋」に出演、入院直前の7月28日に広島市のフジ系列のテレビ新広島で収録したドキュメンタリー「描けなかった2枚の絵〜原爆が投下された日の記憶〜」(8月6日放送)のナレーションが最後の仕事になった。関係者によると、深浦さんは広島空港から局へ向かう途中、強い希望で平和公園の原爆慰霊碑にお参りした。昼食の弁当は、あまり多く食べられなかったという。
深浦さんの姉は「体調が悪かったが『良い番組なのでぜひやりたい』と広島に行きました」という。ナース役が多く「入院した病院で『深浦さんにあこがれて看護師になりました』と言われて喜んでいました」とも話した。
深浦さんは独身で、最期は両親と姉がみとったという。



