佐世保銃乱射から1年
(読売)
佐世保市の散弾銃乱射事件は14日で発生から1年となり、8人が死傷する現場となったスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」は、以前のような落ち着きを取り戻している。事件直後はショックで退会する会員も相次いだが、クラブを運営するルネサンス(東京)は「安全管理を徹底し、地域に快適な施設を提供したい」と決意を新たにしている。
大勢のスポーツ愛好家でにぎわう施設は、自殺した男(当時37歳)の凶行によって一変した。昨年12月14日午後7時過ぎ、男が館内で散弾銃を乱射。死亡した2人を含む8人が撃たれ、フロント周辺は悲惨な現場となった。
クラブは翌日から約1か月間、営業を停止。事件を思い起こさせないように壁や床を張り替えた。再開後はスタッフの巡回を強化したり、同クラブを含む全国の90店舗に防犯カメラを取り付けたりした。
来館者のチェックも強化。従来は会員証を見せて入館すると、一度外に出ても再入館の際にフロントに会員証を見せないまま素通りできることがあったが、今ではスタッフが必ず会員証の提示を求めている。
また、見学希望者や会員の子どもの付き添いで来る保護者に対しても、不審者と間違えられないよう、許可証を首から下げるように協力を求めている。
ただ、企業努力による防犯対策には限界があるのも事実。1年を迎え、ルネサンスの唐木康正社長は「事件が二度と起こらないよう、(国に対して)銃刀法の見直しや公的な監視体制の強化が図られることを望んでいる」とのコメントを出した。



