スポーツ報知
(スポーツ報知)
20日に映画「アキレスと亀」が公開初日を迎えた北野武監督(61)が、ギリシアのテサロニキ映画祭(11月14〜23日)で栄誉賞となる「ゴールデン・アレクサンダー賞」を受賞することが同日、明らかになった。また、「アキレス―」は今後9つの世界の映画祭で上映されることも決定。この日、北野監督は東京・テアトル新宿で舞台あいさつを行い、北野節連発で最新作の公開を景気づけた。
最新作の公開と時を同じくして、「世界のKITANO」にまた新たな栄冠が加わった。「テサロニキ映画祭」はギリシャ第2の都市テサロニキで開催される欧州でも大規模な映画祭で、特に新進映画作家の登竜門として知られている。03年には「座頭市」がオープニング作品として上映されており、縁がある映画祭のひとつだ。
「ゴールデン・アレクサンダー賞」は監督に贈られる名誉賞で、ピーター・グリーナウェイ監督、ホウ・シャオシェン監督、ヴィム・ヴェンダース監督、ジョン・マルコヴィッチ監督に続く5人目の受賞者となった。11月中旬に行われる授賞式には北野監督自身が参加する予定で、現地では「アキレス―」も上映される。
また、「アキレス―」は「ロンドン映画祭」など来年まで9つの映画祭で上映されることに。北野監督自身が訪れるのは「テサロニキ―」だけが予定されているが、上映される映画祭は今後も増える見込みで、「HANA―BI」や「座頭市」並みとなる20映画祭への参加となる可能性が高く、作品の高評価を証明している。
そんな海外からの反響も大きくなる中、ついに日本でも迎えた公開初日。共演の樋口可南子(49)とともに舞台あいさつを行った北野監督は“舌好調”だ。
11日の試写会時は「傾いた事務所を立て直したい」と語っていたが、この日は「マスコミが本気にしやがって。話題はリーマン・ブラザーズかうちの事務所になっちゃった」と冒頭から時事ネタで会場を沸かせると「おかげで銀行から取引停止。事務所が入っているビルのオーナーも『前家賃くれ』ってね」とギャグ連発。満席の客席から歓声を浴びると「おかげで政府の手が入るってことでね」と、北野監督らしく手応えを表現していた。



