EU首脳が緊急会議
(朝日)
グルジア紛争を受けた欧州連合(EU)の緊急首脳会議が1日、ブリュッセルで始まった。グルジアへの支援を強化し、グルジア内の2地域の独立を承認したロシアを批判することで合意する見通しだが、今後EUとしてロシアにどう臨むかの決断も迫られている。
首脳会議を目前にした週末、EU議長国の仏、独などは、ロシアへの強硬策を主張するポーランドなどに、ロシアを批判しつつ孤立させない方向で結束することに理解を求めた。
EUとロシアは貿易、エネルギーなどを包括的に扱う新協定を結ぶことで合意、9月に第2回の実務的協議が予定されている。しかし今回の事態を受け、ポーランド、バルト3国などがロシアへの制裁的措置を提案。英国も1日、ロシアとの新協定交渉の中断をEUに求めた。
ただしEU・ロシア間の経済関係が強まる中での制裁は現実的でなく、進行中の新協定のほか、査証免除をめぐる協議を凍結・延期する程度とみられている。
グルジア周辺にはロシアのチェチェン共和国、アゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ自治州など紛争の芽がある。イラン、トルコの動きなどもあり、将来を展望しにくい。新たな紛争を抑えるにはロシアとの協力が不可欠との意識が仏、独などには強い。
これまでの紛争では米国や北大西洋条約機構(NATO)が調整に当たっていた。仏高官は「EU各国は共通の態度をとることが難しく、紛争調停で前面に立てなかったが、今回は、EUが取り組む初の事例だ」と話した。



